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自然由来のヒ素を含むトンネル湧水処理施設(9,600m3/日)の完成、ナガオカの水処理技術の適用と運転調整業務の受注について

株式会社ナガオカ(本店:大阪府貝塚市、代表取締役:梅津泰久、以下、「ナガオカ」と言う。)は、昨年6月、超高速無薬注水処理装置「ケミレス」を応用した「ヒ素の接触酸化技術」を含む「道路改築工事(北薩トンネル排水処理施設1工区)」の工事下請負契約をメタウォーター株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中村 靖)と締結し、本年3月引渡しを完了致しました。

また、本年4月より、遠隔監視システムを活用した「湧水量の季節変動に対する効果的な運用及び薬剤の適切な供給方法」の確立を目的とした、1年間の水処理施設運転調整業務を受注し、施設の最適化に取り組んでおります。

1.プロジェクト概要

事 業 名: 道路改築工事(北薩トンネル排水処理施設1工区)
工事場所: 国道504号 出水市高尾野町平八重地内
事 業 者: 鹿児島県北薩地域振興局建設部土木建築課
発 注 者: 鹿児島県土木部建築課営繕室
請 負 者: メタウォーター株式会社
施 工 者: 株式会社ナガオカ
工事概要: 排水処理施設(接触酸化処理装置×6基、処理水水槽、放流水槽、溶液貯槽他)
      (通常時:処理水量 400㎥/時、最大時:処理水量 600㎥/時)

2.採用技術の特徴と効果

本工事は、トンネルより発生する、多量の湧水に含まれる自然由来のヒ素を、安全に河川に放流するため、放流河川の環境基準点で環境基準値以下に処理するものです。トンネル建設時の仮設排水処理は、薬品処理で対応していましたが、ヒ素を含む湧水量が毎時約400㎥と非常に多いため、より経済的・効率的なヒ素除去処理に係る最適な施設運用を検討する必要がありました。

採用技術は、「ケミレス」の除鉄技術を応用した「接触酸化・共沈処理法」であり、ヒ素除去性能を現地トンネル内で実証致しました。本サイトの条件下では、従来の処理方法に比べ、薬品費用を削減し、ライフサイクルコストの優位性があるとの評価を得て恒久施設として採用されたものです。

ナガオカは、本技術をさらに発展させ、ヒ素など重金属類除去を課題とする環境・土木分野に積極的に展開し、水処理事業の拡大に注力してまいります。

なお、当該道路改築工事につきましては、本年3月に引渡しを完了しており、前期までに売上は計上済みです。また、本年4月に受注いたしました1年間の水処理施設運転調整業務につきましては、平成29年8月10日発表の平成29年6月期決算短信の平成30年6月期の連結業績予想に反映済みです。

以上

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